本社の茂呂父です。5月31日(日)午後、横浜市の関内で開催された、
化学物質過敏症支援センターの主催する化学物質の発達毒性の講演会に参加しました。
写真は、講演会の始まる前に撮った、会場の窓からのみなとみらいの風景です。
私が、会場に到着したときは、まだ、支援センターの総会をやっていました。
写真は、その総会風景です。
14時30分ちょうどから、講師が講演を始めました。
講師は、今年3月に東京大学の教授を定年退官し、現在は、
任意団体「健康環境科学技術国際コンサルティング」を主宰する
その道では、著名な学者です。
テーマは、「子どもたちの脳の中で、今何が起きているのか」で、
環境化学物質の発達毒性を考える講演です。
自閉症や学習障害、注意欠陥多動性障害などの発達障害が
増えていますが、環境中の化学物質が、発達期の子どもや胎児の
脳にどのような影響を与えているのか、自閉症スペクトラムは、確実に、
増えているが、病気を引き起こし悪化させる要因、遺伝要因と環境要因、
その相互作用が、子どもたちの発症へどのような影響を与えているか、
疫学的、病理学的、統計的に観察し明確にしなければならない。
米国ウィスコン州の自閉症有病率の時系列調査を元に、
講師は、疫学的、統計学的な視点から、複数の遺伝子の関与の可能性や
自閉症関連遺伝子の多様性、発症にかかわる遺伝要因と環境要因の概念図
などを駆使して、解明、解析の難しさについて語りました。
とても、私たちのついていけるレベルではありませんでした。
いずれにしても、環境化学物質の発達毒性を解析するためには、
大規模で前向きな疫学調査が必要で、環境省が、
「胎児期から小児期にかけての化学物質曝露が、子どもの健康に
大きな影響を与えているのではないか」を中心仮説として、
全国で10万人、16年間、約900億円をかけて、
「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」を開始したことに
期待を表明されました。
講演会を終えて、せっかくの久しぶりの横浜を、少しだけ散策しました。
大桟橋(上の写真)から、山下公園はショートカットして、
中華街に繰り出しました。かつては、No.1と言われたこともある
華正楼(上の写真の赤い看板の店)で、社長に、肉まんとシュウマイ
のお土産を買いました。
上の写真は、天后宮(媽祖廟)です。中華街でも私の好きな風景です。
中華街の中に、実は、日本国新聞発祥の地、などという石碑もあるのですよ。
そして、私は、北門から、石川町の駅に出て、帰宅の途についたのでした。
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