本社の茂呂父です。
8月28日、大変難しいテーマですが、「障害学への招待」と題した勉強会を開催しました。
金曜日の終業後という難しい時間帯で、このようなテーマにもかかわらず、
社員のほとんど全員とヘルパーさん、通所の職員さん含め17名もの参加を得ました。
障害学というのは、日本で初めて上記の著書が出版されたのが、1999年3月、
障害学会の設立総会が開催されたのが、2003年10月と大変に新しい、
学問の歴史で言えば、生まれたてほやほやの赤ちゃんとも言えます。
そして、従来の、既存の学問に比べるときわめてユニークな、
なかなか過激な学問です。
「障害学への招待」の共同著者である、長瀬 修氏は、「はじめに」の冒頭で、
自ら定義したのが、「障害、障害者を社会、文化の視点から考え直し、
従来の医療、リハビリテーション、社会福祉、特殊教育といった
「枠」から障害、障害者を解放する試み」というもので、
学問というよりは、既存の政策や学問に対する挑戦、運動
といった趣きを持つ学問です。
先行する英国や米国の障害者運動と連帯した成果を取り入れながらも
日本特有の学問としての歩みを始めています。
この日は、そういった新しい理論・学問があることを
株式会社ひいらぎで働き、障害者と連帯しようと思っている人たちに、
その一端でも覗いてもらいたいという思いで、
1時間強お話をさせていただきました。