まんてんえがお本社の茂呂父です。
昨年の何時ごろだったでしょうか。60~70年に1度花を咲かせて枯死してしまう龍舌蘭のお話をさせていただきました。枯死寸前のときにお知らせしました。そのときの画像が下の写真です。
枯死寸前といっても立派に枝を張り花を咲かせていました。テキーラの原料としても有名であることを述べました。その後、テキーラを大量に飲んで銃の乱射を行った事件が報道されましたが、テキーラに罪はまったくありません。お酒は、適量飲めば薬、文化ですが、過度の飲酒は、凶器、犯罪の温床ともなります。
私は、年齢のせいで、そもそも適量しか飲めなくなりました。テキーラは限られた地方の限られた品種で作られ、2度の蒸留によって大切に大切に作られるお酒です。
こんなテキーラを凶悪な犯罪に結びつけるような飲み方を私は決して許せません。
この、枯死した龍舌蘭が、種を地上に残し命をつないでいくことはそのときに述べました。前回お知らせした後3ヶ月ほどで、毛長川の草加側の敷地で枯死しました。
それから、さらに数ヶ月で、龍舌蘭の種は、立派な子どもの樹を残しました。
龍舌蘭は、種子による繁殖以外にも、球芽を形成したり、茎の根元から蘖(ひこばえ)を密生することによって、新しい個体を増殖するそうです。いずれにしても確実に子孫を残す、そのために枯死するというのは、なんともいじらしいではありませんか。
左側の看板が、枯死寸前から再生までを伝えたものです。
その下が再生した龍舌蘭の鉢植えです。
別の場所では、立派に生長した樹になっているのが、看板に示されています。
よみがえった龍舌蘭、なんとも感動的ではありませんか。
これからこのが龍舌蘭がどんな成長を見せていくか楽しみですが、私たちは2度とその行末を見取ることはできません。
熊笹もそうですが、60~70年周期の寿命は、ほぼ人間と一緒で、それなりの寿命を全うすれば、一生に1度は見られるというのは、なんともうれしいではありませんか。児童発達・放課後デイの子どもたちの成長と合わせて見守っていくのも素晴らしいことかもしれません。